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サテラビュー通信 宮本茂・堀井雄二・坂口博信が語る衛星放送の魅力 | 月刊ファミコン通信5月号増刊




[※『サテラビュー通信』は、『月刊ファミコン通信 攻略スペシャル』の増刊として刊行されました。これは準備号っぽい位置づけで、次の号より月刊化。ちょうど1年で休刊となりました]



4月23日、ついにセント・ギガの“スーパーファミコンアワー”が、放送を開始した! といっても、「まだ見てないよ~」という人も多いよね。だからこそ、専門誌のサテラビュー通信。



■スーパーファミコンアワーの可能性と未来

ゲーム業界の重鎮が語る衛星放送の魅力


パート1 宮本茂氏

サテラビューで変わるソフトの価値観
ソフトを作る側のハードの選択が広がったのと、お客さんにとってはカセットで供給されるものしかソフトとして受け取れなかったのが、それ以外でもソフトを受け取るチャンスが広がったということです。しかも、スーパーファミコンアワー以外の時間帯は、単純にデータだけを送って、お客さんが適当に拾って遊ぶということができるんです。
サテラビューの本体を買えば、容量の範囲内で何度やりとりをしてもコストはかからない。放送局側のコストはかかるんですけど、お客さんのほうのプレーコストはかかりません。いままでは、たとえば、あるソフトがおもしろいけど、それが9800円。そのぶんだけおもしろいかというと、ちょっとつらい。そういう場合、サテラビューという本体を買ってしまえば、そのソフトも買ったことになるという構造は、すごくユーザー本位だと思うんです。
データを受け取るには、いま一番安い方法でしょう。あとのランニングコストがかかることとか、設備を考えると。しかも、カセットと同じ機能のものも一応制限つきで受け取れる。アスキーさんなんかもたいへんですよね、うちがプレビューなんか全部やったりすると。日刊スーパーマリオクラブでやりましょうか?(笑)。でも、そういうことですよね。カセットで5000円以上で売れるのはゲームじゃなきゃだめかなと思ってたところが、スーパーファミコンで動くオーディオ・ビジュアル・ソフトを無料で配れる。情報はもうリアルタイムですから。

任天堂としての位置付け
今後対応のカセットをやっていくんですけど、対応カセットっていうのは、要はデータの一部分が入れ替わっていくスーパーファミコンの通常カセットです。これはいろいろとおもしろいですよ。
まあ、野球ゲーム関連は毎年データ更新を無料でやるとか、友だちに新しいデータを貸すとか(笑)。いろんな部分でね。そんなことを考えると、ものすごくユーザー本位の機械だと思いますよ。
だから、ここでいま、双方向の話をしたり、テレビや新聞に変わるメディアとしてとか、大きな話にしていくよりも、お客さんがいまカセットで満足していない部分をもっと埋める種類のゲームが供給できないかということのほうが基本になるでしょうね。
任天堂がそこを崩して、いろんなことができるということを武器にPRしていこうとすると、どっかの大手家電と同じようなことになるんじゃないでしょうかね。

双方向通信との関わり
ディスクシステムの通信のとき、『F1レース』なんかも、家庭に『F1レース』を配るんじゃなく、店頭でいいから全部オンラインでつないで、九州から北海道まで同時に100人がレースするなんてことも考えたことがあります。そういうことのほうが興味あったんです。
同時通信というのは、1プレーの何100円かくらいのコストで見合うもので、家庭で無制限で遊ぶっていうのは合わないと思いますね。
同時通信で恐いのは、機械をいっぱい売った場合に、ホストをずっと管理しなければならないということなんですよ。数が多くなると、もう分割しないとホスト側としては面倒みられないんです。でも、サテラビューは大丈夫なんですよ。1000万台売れても面倒みられるんですよね。放送局が大きくなるぐらいで、そういう意味での構造的な不安はないですね。これは強いですよ。
お客さんは、サテラビューというハードを買ったんだと思わないほうがいいですね。サテラビューという空っぽのカセットを買ったと、そう思ってもらったほうがいいんです。これから何年今の体系でいくかわかりませんが、当面はどんどんソフトが届いていきます。それはちょうど、3月春先に福袋を買ったという感じでしょうか(笑)。お客さんが福袋を18000円で買ったと思っておいてもらえればね。あとは、その中身を任天堂が、より充実したものにしていきますから(笑)。




パート2 堀井雄二氏

変化する楽しさと幅広い選択のメリット
このシステムのメリットのひとつには、ドンドン情報を書き換えていけるってことがありますよね。それを最大限に活かすようなものがないと、この先、広く普及してはいかないと思うんですよ。毎日でも、毎週でもいいですから、いろんなものを取ることができるっていうのは、すごくおもしろいことだと思うんですよ。私、最近マッキントッシュを買ってね、ニフティーサーブに加入したんです。それで、このネットワークってヤツには、いろんな情報が流れているわけなんですよ。その中にはシェアウェアとか、フリーウェアとかいったものが10万本近くあるんですね。それをひとつひとつ見ていくだけで、いくら時間があっても足りないぐらいにすごく楽しいんですよ。仕事そっちのけでね(笑)。その楽しさっていうのは、何があるかわからないっていうことだと思うんですね。なかには、すごくよくできているものもあれば、全然おもしろくないものもあったりして、とにかくいろんな種類のものがある。それと同じ可能性がスーパーファミコン放送にもあると思うんですよ。ゲームの投稿コーナーみたいなものを設けて、そこに新しいゲームを流して、それをみんながやってみる。そして、その感想を放送局に送って、それをまた放送する、っていうようにしたらおもしろいと思いますよ。みんなのゲーム広場というような位置付けでね。
クリエーター側は自分の得意な分野だけを追求して、よりいいものを作りだし、それらのいろんなジャンルのものを幅広く放送してくれれば、ユーザー側にとっては自分の好きなものだけをやればいいわけですから、双方ともにいいことだと思います。いろんなジャンルの人間が入ってきて得意なものをやればいいんです。それがひとつに集まったものが、スーパーファミコン放送というものになっていけばいいと思いますよ。

いまは期待して動向を見守りたい
ひとつ気になるのが、ゲームを作る側の人間として、スーパーファミコン対応のゲームとして配信される場合、ロイヤリティーとか著作権とかいったことがどうなるのかなっていうことなんです。そのゲームを何人の人が受信して楽しんだかなんてわからないわけですからね。何本売れたのかっていうようなはっきりした数字は出ないわけですから。作り手側がどう報われるかということもちゃんと考えなければいけないと思います。そういったシステム的なことも含めて、まだわからないことだらけで、どうなっていくのかなあっていったところです(笑)。
何はともあれ、普及率の問題が一番にありますよね。ほとんどの人が見ているっていう状況なら、できることもすごく増えてくると思いますし……。ほかの衛星放送じたいが、いまひとつパッとした状況ではないですからね。それを考えると、どこまで普及するかっていうのが、大きなカギともいえると思います。意味合いはちょっと違うかもしれませんが、ニフティーサーブみたいなパソコン通信だって、たくさんの人が加入しているからおもしろいんであって、一部の人だけがやってるんだったら、つまらないですからね。
いまはとりあえず、ドラクエVIの完成が第一目標なので、それにかかりきりの毎日ですが、ドラクエVIが完成した頃には、このスーパーファミコン放送自体、もっとはっきりした方向性とか、形とかが見えてくるんじゃないかなって思います。それまでは動向をじっと見守っていきたいですね。おもしろそうであれば、なにか作って参加してみたいと思いますよ。気になる存在ではありますから。




パート3 坂口博信氏

スクウェアが考えるこれからの企画
~スクウェアでは、スーパーファミコンアワーの放送用にゲームを開発するということは、いまのところは考えていません。ただ変な話ですが、開発プログラマーたちが技術の勉強をするために、パズルなどのミニゲームを練習として作ったりすることがあるんですね。そういったものがある程度ストックされれば、まとめてデータとして放送することもできるかもしれません。今まで結構おもしろかったものを挙げると、たとえばチョコボのテトリスもどきですとかね。おもしろいんですが、発売するといった状況まで行かないものが、かなりあるんです。

未来の衛星放送のありかた
まだ第一段階だな、と思うのは、一方向だということですよね。かなり高度なデジタル通信ですから、そういった意味ではいままでのモデムを通して、ということなんかからみたら、かなり飛躍的なものなんですけど。現時点は、しょうがないですよね。アメリカでやっている光ケーブルの情報ハイウェイみたいになるには、10年くらいかかるんじゃないでしょうか。
技術の壁や資金的なことで、双方向になるには、かなり時間がかかるでしょうが、そこにつながるステップとしては、かなり魅力的でおもしろいものだと思います。だから、その中でなにができるのかという可能性を突き詰めていきたい。積極的に参加していくつもりですよ。

ハード+衛星放送 ソフト側の努力
これから先、衛星の枠が増えるようなことになったら、さらにおもしろいものができるかもしれません。そのころになれば、ハードのスペックももっと上がっているでしょうし、データ放送についての考え方も進んでいるかもしれない。データ放送を使ってなにができるかというところで、ゲームが正式なジャンルとして扱われるようになれば、ハードはさらに進化するでしょうね。そうなると、それを使って楽しませるものも増えなきゃいけない。だから私たちの立場から言えば……、逆にたいへんだなぁ、という気がします(笑)。
スピード速いですよ! ハードの進歩だけでもすごく速いのに、そこに新しく衛星放送というものが入ってきたわけですから。最終的に、放送が双方向になったとして……。遠くの他人といっしょにゲームをプレーしたり、パソコン通信のようなものが可能になったり、一極集中で一斉にゲーム大会、なんてことになったら、誰が考えても楽しそうですからね。
そうなると、ソフトを開発している側でも、次々とおもしろいものを考えていかなくてはいけません。なんだか楽しみですけどね。真剣に考えてみるとたいへんなんですよ、ホントに。ソフトを作る側は、もっともっと勉強しなくてはいけませんね。





■PHOTO SPECIAL

浜﨑あゆみ







[※サテラビューのことに関しては、『カメボンのきまぐれ雑記帳』というサイトで詳しく紹介されています。『サテラビュー通信』についてのデータも充実しています]

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