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バーチャルボーイ通信 [月刊ファミ通Bros. 95年8月号増刊]





[※95年乱立したハード別専門誌のうちのひとつ。ファミ通Bros. の増刊なので、このブログの守備範囲外ではあるけど、いくつか貴重な発言が載っているので取り上げておきます。ちなみにウィキペディアの『バーチャルボーイ通信』の項目に「ハード自体の不人気ぶりに伴って売り上げは低迷、廃刊となった。」とあるのは誤りで、実際はこの号しか出ていません。
僕はことさらバーチャルボーイというハードを崇めも笑いのネタにもしようとは思いませんが、『レッドアラーム』と『ギャラクティック・ピンボール』には少し思い入れがあります]


■バーチャルボーイエクスプレス

いまからでも間に合う!?確実に手に入る店はここだっ!
バーチャルボーイを求めるユーザーが、電気街を埋め尽くすのだろうか?

全国6000店舗に実機設置 バーチャルボーイを一足先に体験!


■バーチャルボーイのすべて

DEMOでもバーチャルボーイ
(※『マリオズテニス』『ギャラクティック・ピンボール』などの画面写真を使った3Dステレオグラム。けっこうちゃんと再現できてる)


■あれもバーチャル!これもバーチャル!?

巷に溢れる3Dアイテム&アトラクションで楽しもう!
(※CGステレオグラム写真集、バイノーラル録音のCD、撮りっきりコニカ3D、ディズニーの万華鏡、飛び出す絵本などを、Bros. 班ならではの娯楽性に欠けた文体で紹介する切ない4ページの特集)


■バーチャルボーイの衝撃

新誕生のマシンに寄せるメッセージ

横井軍平(任天堂開発部第一部部長)
このバーチャルボーイの開発にかかったのは3年半まえ。ちょうどスーパーファミコンの市場にもっとも活気があったころです。
私はファミコン、そしてスーパーファミコンといったテレビを対象としたものは、いずれ飽きられるんではないかと考えていました。だから、いっそ映像以外のもので遊ぶことはできないやろか、という位の広い範囲でアイデアを模索していたんです。
3年半まえといいますと、バーチャル・リアリティが脚光を浴び始めた時期です。私はひとまず、バーチャル・リアリティに関して、娯楽商品になるものなのかどうか、調査してみました。結果としては、技術ばかり先走って、娯楽に使えるような代物ではなかった。ただ、ヘッドマウント・ディスプレーを使って目の前を覆ってしまい立体表現ができる、というコンセプトは非常におもしろい。で、コンセプトの一部だけを採用して立体をゲームに取り入れたら面白くなるんじゃないやろかと。そんなところから、具体的に開発がスタートしていったわけです。ただ同じものを作るわけではない。リアリティーはないんです。リアリティー性はどこにもなく、まったく別の世界、ゲームの世界を作るんだと。それは夢幻郷といえるものだ、という考えから、バーチャルユートピアという言い方をしました。ですから開発コードはVUやったんですよ(笑)。
実際にモニターを使ってマリオの絵を出してみたときには、私の頭の中で想像していた以上のものがありましたね。これは絶対にいける!と自信を持ちましたね。ただ、みんなに「カラーじゃないの?」といわれるだろうとは思っていました(笑)。それはもう、その時点から百も承知でやってきたことですから……。~ゲームに色が必要か、という問題ですね。白黒の碁石やオセロに色をつけたところで、面白さは変わらないでしょう?それはビデオゲームにも同じことが言えます。色をつければ、ぱっと見たときに派手で食欲をそそられるというメリットはありますが、ゲームを始めてしまえば、色などはこのさい関係ない世界でしょう。
ゲームボーイのときも、「いまさら白黒ですか」と言われました(笑)。~ゲームの面白さは見かけではなく、それ以外のところにあるのです。ですから、今回のバーチャルボーイも、絶対にモノトーンで十分に面白いものができると、自信を持っています。
バーチャルボーイは、従来のゲーム機の進化のプロセスから離れたところに生まれたゲーム機です。8ビットから16ビットになっても、ゲームの面白さは2倍にはなりません。変わるのは映像が派手になる、ということくらいで、いずれは行き詰ってしまう。そこで、映像がキレイだという争いとはまったく違う概念の商品を作ることによって、もう1回ゲームのアイデアを1からそこで使えるようになるもの、それがバーチャルボーイだと思ってます。~ソフトのアイデアがファミコンを作った頃までバックできる。作り手から見れば、アイデアがふんだんにある世界が開けたわけです。

中辻 正・永島三人(T&Eソフト大阪開発部)
――バーチャルボーイ用ソフトの開発は楽しかったですか?
永島 はい。立体は、まだ誰も挑戦したことのない分野だけにやりがいがあります。それに、僕はもう平面のゲームには食傷気味だったんです。そこへ立体マシンでゲームを作らないか、という話が来たので、まっさきに飛びつきました。
中辻 これが受け入れられないと、ゲームから“立体”というものがなくなってしまう。ゲームはいつまでも平面のままで。それはよくないことですよ。
永島 そう。今は評価が低いとしても、そのうち絶対に“立体は面白い”、“ゲームは立体じゃなくちゃ”といった時代が来る。近いうちにカラー映像にもなるでしょうし。そんな未来のゲームの姿はバーチャルボーイから始まるんです。
――バーチャルボーイ用ソフトを担当したら、3Dの面白さに目覚めてしまったと?
永島 ええ。もう平面のゲームが楽しめなくなってしまいましたよ。いまあるどのゲームを見ても、全部立体的に見えなくて。いま、ああいう擬似立体ゲームを見ると、視差をつけたくてウズウズしてきちゃうんですよ(笑)。
中辻 絵がキレイなだけのマシンには、興味がもてなくなってきました。3D映像を描ける唯一のマシン。これこそが未来のゲーム機、本当の意味での次世代機なんです。我々は、その可能性を追求していきたいですね。

千葉麗子
――バーチャルボーイについての率直な印象を聞かせてください。
千葉 これだけのものが作れるんだったら、2000年を越える頃には、360度全方位見渡せるVRゲームマシンも完成しそうで、期待してるんです。
――発売日が迫っているんですが、バーチャルボーイを買おうと思っていますか?
千葉 うん。任天堂が発売するゲームマシンだったら、信頼できるでしょ。
――3Dタイプのゲームはお好きですか?
千葉 将来、ゲームは必ず3Dの方向に進むと思うんですよ。どんどんバーチャルで、本当に全身を使って遊ぶようになったり。そしてもっともっと視聴覚に訴えてくるものに、絶対なるんだから。だから、何よりこのバーチャルボーイがいいとか悪いとか論議するよりも、新しいものに挑戦する姿勢が、すごいことじゃない。やらないものね、ほかのメーカーは。
――電池をコントローラーのなかに入れるので、野外でも気楽に遊べるんですよ。
千葉 この本体のデザインは、クラブ系のコに受けるでしょうね。マシンをそのまま首からかけたり、改造して楽しむんじゃないかな。バーチャルボーイ・ナイトなんていうイベントも、誰かやるんじゃないかな?
――覗いて遊ぶゲームマシンの登場で、ユーザーのゲームライフは変わると思いますか。
千葉 たぶん、変わるんじゃない。いまは確かにおかしく見えるかもしれないけど、21世紀になったら当たり前のことだよ。自分だけの世界に、どっぷりと浸れるのがいいんじゃない。(バーチャルボーイを)覗いている自分の姿を人に見られるのは恥ずかしい、なんていってたら、日本は進歩しないよ。

伊集院光
――このマシンだからこそ、というゲームは思いつきますか?
伊集院 顔のところに飛んできた蚊をつぶすとか、すごく生活くさいのがいいな。男便所にある黄色いボールを、おしっこを調節して溶かして割る。そんなのばかり入っている。女の子は体験したことのない、男便所シミュレーターなんてね。飲み屋の便器によく氷が捨ててあるけど、あれを溶かすのが1面で、2面が黄色いボール。朝立ち面てのもあって、調節がすごく難しい。
立体であることじゃなく、赤いことに注目するとか。火事場泥棒ゲーム。飛んでくるニンジンをリンゴといちごで撃ちつつ、赤フンをたなびかせて走るシューティング。やられると血を出して死んじゃう。
――周辺機器で愉快なものとかは思いつきますか?
伊集院 肩にかけるベルトは出ないのかなあ。あと顔につけるベルト。匂い出しマシン。背中用呼び鈴。
――本体のほうは買おうと思っていますか?
伊集院 ジャガーもネオジオCDも何でも持ってますから、これも当然買います。
――商品価値については?
伊集院 高いでしょ。でも高くてもゲーム好きには関係ないものでしょ。任天堂が15000円と言ってしまえばそれは15000円なんですよ。それでも任天堂がきちんと持っているとよく言われる、おもちゃの値段の概念、そのなかで価格を抑えたことは評価すべきだと思います。これがウルトラ64だったら、サードパーティも多いだろうけど、そこまで広がらないはず。それでもこの価格に収まっているんですよ。偉いと思います。


■表4広告

バーチャルボーイ
完全立体空間
3D DISPLAY GAME SYSTEM
VIRTUAL BOY?
テレビゲームとは異質な、世界初のゲームシステム、
バーチャルボーイが誕生しました。
「完全な立体空間」をコンセプトに開発された
バーチャルボーイは、テレビゲームでは体験できなかった
ファンタジックなゲームの世界を創造します。


[※この時点で『異質』というキーワードがすでに登場]


※関連記事:バーチャルボーイのことならなんでもわかる今週号/95年8月4日号

COMMENT

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ああ受けてたかもしれません
でも本誌のほうだったかも……
忘れてしまいました
  • 鈴木#79D/WHSg
  • URL
  • 2008.11.26(Wed)
  • Edit
高木ブーさんも何かコメントというかインタビュー受けていませんでしたっけ?
  • aa#79D/WHSg
  • URL
  • 2008.11.23(Sun)
  • Edit

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