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コーネリアス、佐藤藍子、甲本ヒロト、藤田和日郎らが『FF7』を語る | '97年3月7日号・前編




[※この号は2回に分けて紹介します]



■チョコボに乗ったり乗らなかったり

『ファイナルファンタジーVII』を著名人が語る!!

佐藤藍子
――やっぱり『FF』シリーズは前からプレーしてるの?
佐藤 スーパーファミコンで出たものからやっています。ファミコン時代は、『ドラクエ』派だったんですけどね。でも『FF』だけじゃなくてスクウェアのゲームは、好きなのでけっこうやってます。『ロマンシング・サガ』とか。
――プレーはどこまで進んでる?
佐藤 街を出て、セフィロスのエピソードを聞くところまでです。これ、まだまだ序盤ですよね?3枚組って考えるとクラクラします。
――気に入ったところは?
佐藤 とにかくグラフィックはすごくいいっ! でも最初は、立体的すぎてどこに行けばいいのかわからなくなって、ちょっとムカッときました(笑)。最近は、慣れてきたから、勘でスイスイ行けちゃいます。そうなると、今度は“こことここが行けそう”とか推理するのが、おもしろくなったりして。
――『FFVII』はいつごろまでにクリアーする予定?
佐藤 ドラマの撮影とかで、忙しいんですけど、『サガ フロンティア』の発売までには、クリアーかな?

小山田圭吾(コーネリアス)
――『FFVII』は、どのくらい進んでいますか?
小山田 まだ伍番晄路のあたり(笑)。ぜんぜん進んでません。
――はあ……。あの、『FF』シリーズは、けっこうプレーされてるんですよね?
小山田 『Ⅳ』からちゃんとやってます。
――あ、じゃあスーパーファミコンとプレイステーションをお持ちなんですね?
小山田 うん。プレステは、ファーストアルバムがヒットしたときに、ヒット賞とかいってレコード会社からもらったんだけど(笑)。
――それで、ちょっとだけ進めてみた『FFVII』は、どんな印象を?
小山田 ひとことでいうと、“すごい”って、感じ。ただ、正直僕の感性にピッタリとは言えません。まあ、一般向けに作んないとしかたないんだろうし、それを言い出すとけっきょく自分で作るしかないっていう結論になるんでしょうけどね。
――具体的にどのへんがすごい?
小山田 やっぱり技術ですね。僕は、キャラクターとか演出とかっていうよりも、ゲームに関しては技術に注目してます。『FF』ぐらいの大物ソフトにはたくさんの技術が詰め込まれている。だからチェックしとかなきゃって思う。『FF』の世界観は、僕には合わないみたいだけど、いまはこのメーカーにしかできない最先端技術もそのうちいろんな人たちが使えるようになってきて、僕にピッタリのゲームが現れるかもしれない。そんな期待をさせてくれるのが『FF』のすごいところだと思います。

飯野賢治
焼き鳥を買ってきた。もちろん、『FFVII』のためだ。お徳用サイズのコーラもだ。なんたって、本格的にRPGをプレーするのは、『ドラクエVI』以来である。その間はコナミの『実況サッカー』ばっかりだった。真っ白のシンプルで綺麗なパッケージを開け、正面にテレビ、左に焼き鳥、右にコーラを置いてあぐらをかく。もちろん、今日はカミさんはいない。シャワーも浴びたし、電話線も抜いて完璧だ。しかし、時間がない。なんたって今ワープは恵比寿から青山へと大規模な引っ越しの最中である。こうしている間にも、我がメンバーは段ボールやCDラックを運んでいるハズだ。会社のみんなに「悪いな」と考えながらも、「これは仕事だ」と言い聞かせ電源を入れる。おっ、スクウェアのロゴだ。なぜかドキドキする。僕の部下が突然スクウェアに行って困ったことがあった。飲み屋でタマタマ会って、給料を聞いてびっくりした人もスクウェアだった。そして、ドキドキも止まらないうちに『FFVII』ロゴ。懐かしい曲だ。スタッフテロップのデモが始まる。ハッキリ言ってカッコ悪いが、ループしたのを確認してからスタートボタンを押す。ついに始まった。ここからは、引っ越しの最中、わずか数時間のプレーで感じた『FFVII』の感想だ。短い時間でのプレーなので、ストーリーに関しては語れない。いつかファミ通に無理を言ってインプレで書かせてもらうので、そのときはよろしく、浜村さん。
まず、賛否あるだろうが、僕は全体的にグラフィックのセンスが合わない。世界観がゴチャゴチャしすぎている気がする。僕のなかでは、『FF』シリーズは天才、天野喜孝さんのものであるというイメージが根強いので戸惑う。どうして、主人公や敵キャラぐらいは天野さんのものにしなかったのだろう? 32ビットのCDゲームになって、今まで以上に天野さんワールドが表現できるはずなのに、もったいない。人間キャラはまだしも、敵キャラはヒドい。どこかのおもちゃ会社が作った作品みたいだ。センスも魅力も感じない敵キャラが次から次へと出てくる。戦闘中は、セレクトボタンを押さないと敵キャラの名前が表示されないことも影響してか、敵が敵以上の何者でもなくなっている。ザコキャラとの戦闘は物語を止めるだけの障害と割り切っているのだろうか。まだまったく、初めのほうなので、この先の戦闘の必要性が気になる。退屈なものにならなければいいが。この戦闘の魅力の薄さは、マテリアなどのシステムでは補えないような気がするのだが。
天野ワールドでない部分を除くと、背景CGは良く描けていると思うが、やけにコントラストが弱いというか、全体的に白っぽいのが気になる。CGソフトはワープと同じ『エイリアス』を使っているはずなのだが、レンダリングの血にコントラストや彩度の調整が『行われていないような気がする。このへんをしっかりやれば、魔晄路のグラフィックなどはもっと「グッ」と来るはずなのだが、これももったいない。
ここまで書いてきたが、やはりテンポの良さやワクワクさせるストーリー、わかりやすいウィンドーのシステム、戦闘のバランスなど、今のところ良い要素が本当に多い。だから余計にいろいろ目立って気になってしまうのだと思う。かわいい女の子が、変な服とか着ていると「ああ」とか思うでしょ、それです。RPGの大事な部分は全てうまくいっていると思う。キャラクターを演ずるゲームなだけに、センスの違いが僕にはいたい。でも、この忙しいなか、焼き鳥を買ってまでプレーするゲームなんて、電源を入れるだけでワクワクするゲームなんて、殆どない。そういう数少ない凄いソフトの一本だと思うし、わずか数時間でそれを感じた。エンディングまでやってみようと思う。『FFVII』という部分はもちろん、それを除いても彼らが、スクウェアが何をしたかったのか、何をしたいのかたまらなく見てみたいのだ。

甲本ヒロト(ザ・ハイロウズ)
いま、やってます。まだ終わってません。ごめんなさい。いまんとこ、コスモキャニオンがいちばん好きです。僕は右手をマイクロフォンに、左手をハーモニカに改造して、勇者セトの無言のメッセージを胸に、3月からツアーに出かけます。
いやぁ~、ゲームって、本当にいいもんですね(水野晴郎調)。
P.S. ところで、プレイステーションが欲しいです。ちょーだい♥

関根勤
ゲーム機は、プレイステーション、サターン、ニンテンドウ64と、ほとんど持ってますよ。ゲーム歴も古い方で、ファミコンの『スパルタンX』で横蹴りを連発していたくらいです。しかし、芸はしつこいのに、ゲームはあまりしつこくできないんですよ。だからRPGもそんなにプレーしてません。ところが、このゲームを始めてみて驚きましたねえ、オープニングの絵が絵画みたいなんですね。それから、なんて立体的なんだろうって。あと音楽ね。じつは僕、プロの格闘家になりたかったんですよ。もしプロになれてたら、このオープニングの曲で入場したいなあと思い始め、非常に燃えました。さらにキャラクターになりきっちゃって、自分の中に正義の心まで宿ってきました。それで、戦闘中も「星を守るために、この犬に噛まれてもガマンしなきゃいけないんだ!」なんて思ってましたよ。
システム面はよくわからないんだけど、戦闘に時間の概念があって、待ってなきゃいけないでしょう? 僕はサム・グレコみたいにすぐ前に出て闘いたいタイプなんで、ガマンするのは辛かったです。でもリミット技は、高倉健の『唐獅子牡丹』みたいでいいですね。
僕はSF好きですから、世界観はいいと思いましたね。ちょっと『ハイランダー』の雰囲気も感じました。そういえば、これ映画になったらいいのにねえ。それで、バレットあたりを渋い役者に演じてもらいたいですね。たとえば苅谷俊介さんなんかいいんじゃないかな。世界規模で考えるなら、NBA選手のオラジュワンか、『マーズ・アタック!』に出てくる黒人ね。スクウェアさんには、いろんなジャンルに挑戦してほしいですね。とりあえず青木功のゴルフと、沖縄娘をプロデュースする育成シミュレーションお願いします。

藤田和日郎
底の浅いテレビ番組などでは、「マンガよりもテレビゲームのほうがおもしろい。もはやマンガはゲームに超えられてしまった」とうるさい。そこまで言われると頭のなかでは、ジャンルの違う娯楽とわかっていても、カチンと来て「マンガがゲームに負けてたまっか!!」とムキになってしまう。やはり、マンガ家の性というやつが私の心のどこかにあるらしい。
そんな自分でも『FF』シリーズは確かに楽しいと思う。あまりゲームに詳しくない私でも『FF』シリーズは、『III』以降喜んでプレーしていたことをよく覚えている。
そして本題。この『FFVII』をさっそくプレーしてみたが、どうもおかしい。確かに絵は素晴らしいし、ストーリーもテンポよく進むので飽きることはない。でも、私が知っているいつものRPGをやっている感じがしない。「さぁ、異世界だ! ここでオレは、自由にあっちこっち歩き回って冒険してやるぞ!!」という気持ちがぜんぜん湧いてこない。よ~く考えてみると『FFVII』はイベントが次々と起こり退屈はしないが、自由度が低いということに気づいた。こんなことを書くと、『FFVII』ファンの方たちから批判の声が聞こえてきそうだが、私の第一印象はそんな感じだったのだ。そこで思ったのだが、『FFVII』に登場する美しいグラフィックやワクワクするストーリーは、マンガを読む楽しさによく似ている気がする。このページを読んでいる読者たちがどう考えるか解らないが、自分はそういうものをゲームには求めてなかった。マンガや映画では主人公を見守るだけだった我々が、冒険に参加できる。それこそが、RPGの醍醐味だと考えていた。それが、私が考えるRPGをプレーする喜びだと思っていたのだ。
そして、これこそが前にも書いたように、マンガとゲームの質の違いだと思う。『FFVII』はゲームというよりも小説やマンガ、そして映画のようなジャンルに近づいているように見える。それが今後のゲーム業界にどういう影響を与えるのか? これはプレーヤーたち自身が決めることだと思います。ゲームを生かすも殺すもユーザーしだいなんだろうな。100点満点とはいかないまでも80点以上はつく、良質な次世代RPGには違いないと思うけどね。




[※その他、飯田譲治は、「ただ一言、“素晴らしい”としかいいようがない」と絶賛。江川達也(↓のイラストも)は、「納得のいかない部分として自由度の低さが挙げられるが、映画を意識したというメーカーの意図があるならば、それ以上ここでは述べない」としつつ、おおむね絶賛。松田聖子のそっくりさんの神田聖子は、「まさに、ゲームと映画の融合って感じで、聖子ビックリです。スクウェアは本当に涙腺をくすぐるのが日本一うまいメーカーだと思います」と評価する一方で、「BGMが全体的に暗い。シリーズ中でいちばんきらいかも。せっかくCD-ROMなんだから、オーケストラの生演奏などを流せなかったものかと思う」と厳しく指摘]


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