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“勝負”を覚えていますか/97年10月17日号





■エクスプレス

ソフト書き換えサービス“ニンテンドウパワー”スタート

え!?飯野賢治氏が新会社設立!?
なーんて、じつはこれすべて架空の話。9月30日から毎日放送で放映されている『ゲームの惑星』というテレビ番組の製作発表会での話なのだ。新会社設立会見と題して、同番組の製作発表会が行なわれたってわけだ。

あのTBSのテレビ番組専用にサターン用非売ソフトが登場!!
その名も『デリソバデラックス』。


■インプレ

実況パワフルプロ野球4

“勝負”を覚えていますか

遠い記憶を探っていくと、僕の最後の“勝負の記憶”は中学3年の夏ということになる。バスケの夏の県大会。ベスト8だか16だか、もうよく覚えていないけれど、あれが僕の最後の“勝負の記憶”だ。
夏の体育館。何度も何度も時計を見る。手がシビれる。重ねるポイントに拳を握る。唇を噛む。大声を出さないと声が震えてしまう。試合終了のホイッスルが鳴ったのかすら、いまではもう覚えていない。ただ僕は座り込んで頭からタオルをかぶり、床にボタボタと落ちる汗だか涙だかを見ていた。
学生時代の終わりとともに、多くの人は“勝負”から遠ざかってしまう。金銭やプライドと無縁の、瞬間の勝ち負けに全身で反応するような濃厚な時間は、僕らのまわりからすこしづつ姿を消していく。
だから、僕はテレビのスポーツ中継を見ていると、ときどき不思議な気持ちになる。“勝つ”という感覚がよくわからなくなるのだ。
たとえばテレビでよく見る、“勝負から遠ざかってない人たち”は、勝った瞬間にガッツポーズをとったりする。あれは、どういう感覚だ?拳を突き上げたり、踊ったり、叫んだり。たぶんあれは、熱いものに手が触れた瞬間に手を引っ込めるような、“反射行動”に近い。熱いものに手が触れたことがない人に自分の反射行動が想像できないように、僕は自分のガッツポーズをうまく思い出すことができない。
『実況パワフルプロ野球』のおもしろさは、多くの野球ファンによって何度も語られてきた。いかにこのゲームが野球に近いか。野球好きの琴線に触れるものであるか。そのとおりだと思う。だが、僕はこのゲームが持つもうひとつの側面に強く惹かれる。『パワプロ』は、野球ゲームである以前に対戦ゲームとして最高なのだ。それは僕に、遠ざかっていた“勝負の記憶”を思い出させる力を持っている。
編集部で先月から行なわれているリーグ戦。首位を独走するのは編集部一の『パワプロ』マスターである水間勇一。11勝1敗。対する僕は戦前の予想通り最下位。水間勇一には6戦全敗だった。その日の試合も、敗色濃厚。7対2で9回の裏を迎えていた。5点差。
きっかけは、2塁に松井を置いて清原が打った内野ゴロだった。水間勇一は、これを捕って3塁へ投げた。フィルダースチョイス。流れは僕のほうへ緩やかに傾き始めた。その後、僕の読みは冴え、シンカーをねらって3連打。2点を返し、なおも満塁。だが3点差の余裕からか、水間勇一にはまだ焦りはない。代打大森をきっちり内野フライに切って取る。ワンアウト。ここで代打は吉村。ちなみにこの吉村に対しては、ともに巨人ファンである僕と水間勇一の好みが極端にわかれている。水間勇一が吉村をロートル扱いするのに対し、僕は吉村のうまさに心酔している。さあ行け、吉村。両手が少しずつシビれ始める。水間勇一に投手交代の様子はなく、「ゲッツー、ゲッツー」と自分に言い聞かせるようにつぶやいている。汗を拭く。初球。外角へのスライダーを叩いた吉村の打球は、甲子園の右中間を深々と破った。ふたりの走者がつぎつぎと生還する。1塁走者の仁志も、快足を飛ばしてホームを狙う。返球。駆け抜ける仁志。同点。「っしッ!」と、よくわからない声が僕の口から発せられる。今度は背中がシビれる。2球目を叩く。会心。打球はレフトの左へ。追う清水。ナイスキャッチ!!僕の頭のなかの永田ファンがメガホンを叩きつける。水間ファンが大歓声をあげる。ツーアウト2塁。代打広沢。だが広沢はツーストライクと追い込まれる。神経が研ぎ澄まされる。最後の一球。しかしそれは大きくそれてデッドボールとなる。僕らは大きく息をつく。ツーアウト1、2塁。打者松井。水間勇一はボール球を振らせる配球。自分でも驚くほどの選球眼で、僕はそれを見極める。1-3。僕はストレートだけに的を絞る。そして水間勇一は投じる。高めのストレート。快音。打球はセンター後方へ。背番号55が打球を追う。「捕れる!」、「抜けろ!」。息が止まる。打球は飛びつくセンターのグラブをかすめ、甲子園の芝に転がった。
サヨナラの走者が生還した瞬間、僕はコントローラーを投げて編集部の通路を2、3歩小走りに走った。そしてその勢いでもって体を前方に傾け、全体重を右手の拳に乗せて3度振り下ろした。これが僕の反射行動だった。これが永田泰大のガッツポーズだった。
馬鹿馬鹿しいかもしれないが断言しよう。もし、僕が甲子園でヒルマンからセンターオーバーのサヨナラヒットを打ったなら、僕はまちがいなくこのガッツポーズをとる。『実況パワフルプロ野球』とは、そういうゲームなのだ。そしてもしも水間勇一が松井にサヨナラヒットを打たれたならば、彼はそこでそうしたように、両手を頭の後ろで組み、肘で顔を覆うようにしてうずくまるのだろう。『実況パワフルプロ野球』とは、そういうゲームなのだ。
セミの声が、気づかないぐらいの緩やかさで小さくなり、いつのまにか夏が終わる。“勝負の記憶”は僕らから少しずつ遠ざかっていく。だが、僕は少しだけ思い出した。そう、『実況パワフルプロ野球』のようないいゲームがあれば、僕にはいつでも夏が訪れる。
(風のように永田)

(関連記事)
しゃべるように戦おう/96年10月11日号
僕にとっての知識と娯楽/97年2月28日号


■FFⅦムーブメント

『インターナショナル』版発売をきっかけに、この怪物ソフトを再検証する。

植松氏大いに語る!

――『FFⅦ』発売から8ヵ月経っています。いまだから言える部分などありますか?
植松 もっと音楽を鳴らさなくて済んだような気がするんです。作っている段階でも意識していたんですが、実際プレーしてみたら、ここは音楽鳴らさないほうがいいなっていうところがありました。
――そういう部分が次回作の音楽に活かされてくるのですか。
植松 音楽だけがどうのこうのというわけじゃないですが、『FFⅦ』の世界って誰もやっていなかったことじゃないですか。あれだけCG入れてムービー入れて、長いストーリーにして。作品がおもしろい、おもしろくないは別にして。
――絵にしても何にしても……。
植松 そう。だからこの先どこへ行くかは私たちもわからないんです。誰も教えてくれないし、自分らで闇のなかを手探りでやっていくしかないんです。『FFⅦ』を作った以上、それを越えるものを作らなきゃならないわけで。苦しいけど、誰もやっていないぶんやりがいがありますよね。だからね、『FFⅦ』のなかにはエッセンスがいっぱい詰まっていると思うんですよ。でも、装いをどうすればいいのかわからなかった。だから、ランク的にはたいした作品じゃなかったかなといまになって思います。なかに入っている部分はおいしいんだけど、商品として成り立つかどうかは……。ただ1回やってみて、いろいろ得るものが多かった。つぎはいいのが作れるんじゃないかと思うんですよ。
――音楽も、何もかも含めてってことですよね。
植松 そうです。ダイヤモンドの原石みたいな作品だと思うんですよ。まだまだ問題も苦労も多いけど、これから磨いていくんで、長い目で見てほしいですね。




■町内会

アナ・サム
・唖然、彼のドリル瓜、グサッと(リアルサウンド~風のリグレット~)/東京都 林

報告書
・むかし長州力が登場するシューティングゲームが、ファミコンで出ていた。/福岡県 極夫
・レンタルビデオ屋で、『セーラームーンR』を全巻借りようと、ケースからひとつひとつ抜いていたら、警備員を呼ばれた。/滋賀県 鶏

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