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各ファミコン雑誌対抗座談会 | '89年4月14日号・前編






[※いまからちょうど20年前、消費税導入直前に発行された号。好景気、RPGの氾濫、煮詰まりだしたファミコン業界]



■クロレビ

独断と偏見に満ち満ちた超辛口クロスレビューでさわやかに汗をかこう!!

シャドウゲイト
5 7 7 7
限られた条件の中でなにかを試し、その結果をもとに先へ進む。非常にストイックなアドベンチャーゲームだ。だからひとりで悶々と悩み苦しむのが、正しい遊び方なのね。おもしろいんだけど操作が『ディジャブ』のアレと同じなので、イライラする。まぁ慣れちゃえばいいんだけど……。(TACOX)

エナジー
4 5 6 3
アイテム集め型のアクションゲーム。アクションゲームではめずらしい面切り替えスクロールを採用してるんだけれども、ちょっと遊び辛い気がした。テンポがゆっくりだし、キー判断も甘いから、リズムが崩れちゃうんだよね。かんじんのアクションも、もうひとつって感じなのだ。(ファミ坊)

魔界八犬伝 SHADA
6 6 6 3
これはもう誰がどう見ても『イース』なのだ。よって『イース』タイプのアクションRPGが好きな人はおもしろく感じるだろうし、アレが嫌いな人は一生肌に合わないと思う。あとね、いきなり「ここから先は通さん」とか言われて殺されちゃうのは、どうもズルイ。全体的に難しい感じなのだ。(TACOX)

ガーフィールドの一週間
3 6 6 3
うーん、確かに大味なゲームではあるなあ。でもこれが、小さいお子様やうら若き少女の方の立場からすると、けっこうウレシイ感じもするんじゃないかなーという気もする。なかなか私ひとりの感想だけじゃ、判断しかねるかもね。まずは自分の立場を、もう一度考えてみましょう。(店長)

究極タイガー (PCE)
8 9 8 8
これは完璧! 太鼓判推してノシつけてタイムカプセルに入れてやりたいぐらい、出来がよい。オリジナルの感覚そのまま、というわけにはいかないけど、あの緊迫感は十分に味わえる。難易度がかなり高いけど、それがこのゲームの特徴なんだから、別にいいんじゃないかね、と思う。(TACOX)

松元享の株式必勝学II
6 8 7 7
9800円という価格からすると、やっぱり大人の人が買うんだろうなあ。内容的にも大人向けな感じがするしね。でも中、高生あたりがやっても十分楽しめるゲーム内容だと思う。ほかのシミュレーションゲームと比較しても、決して見劣りしないインターフェイスだと思うのだ。(店長)

ディープ・ブルー 海底神話
4 6 3 3
画面の上下をぶった切ったシネスコサイズ、深みのある青で統一されたグラフィック……。ロマンチックなゲームになりうる要素はそろってんだけど、駄目だ。どーにもならないムチャクチャな難易度設定が、このゲームを壊しちゃってるのだ。そんなに先へ進ませたくないのかなぁ。(TACOX)

オペレーションウルフ
5 6 6 5

ホームラン・ナイター
5 7 6 5



■編集部対抗座談会 業界人ファミコン業界を語る




いつもはお互いにしのぎを削っている編集部どうしなんだけど、今回はちょっと違うのだ。今後のファミコン業界や、ゲームについての話となれば、みんな仲よくひざをまじえ、熱く語ったりしちゃうわけ。


座談会参加者


木村 初
昭和34年生まれ
『ファミコン神拳』『ファミ神エクスプレス』。


松本常男
昭和29年生まれ
『ファミコンベスト』ライター。小さいころからの自慢はジョン・レノンと誕生日が一緒ということ。
[※鈴木みそ先生もかつて所属していた、キャラメルママという編プロの社長。えのんのバナナグローブスタジオと組んで数々の攻略本を出している。『鳥山明保存会』の元会長であり、亀仙人のモデルでもある。『ファミコンベスト』は学研が出してた雑誌]


渡辺浩弐
昭和37年生まれ
コメディー映画『高橋名人 VS 毛利名人』の構成をやったのがキッカケでファミコン業界に。現『GTV』編集長。4月より某TV番組にレギュラー出演が決定。


桑原 修
昭和39年生まれ
『BEEP』編集部主力編集者兼電話番。


平林久和
昭和37年生まれ
青山学院経済学部卒業。広告研究会所属中に大手生活用品メーカーのCMモデルを経験。現在JICC出版局勤務、『ファミコン必勝本』編集部に所属。


浜村弘一
昭和36年生まれ
早稲田大学第一文学部卒業後、フリーライターとして活躍。現在株式会社アスキー『ファミコン通信』編集部に所属。


『ドラゴンクエストIV』について聞きたい!

――秋頃に出るみたいですが……。
平林 ゾッとしますね。
浜村 あと4,5,6,7月と、どうやろうかなって。
松本 いちばんゾッとしてるのは堀井さんじゃない? だって、もうあと1ヵ月もしたらネタないよ。
桑原 あと、なんかね、今ごろからキャラクターだしてきてどうするんだっていう……。
松本 あれさ、第一報のときだったらよかったのにね。“こんなキャラクターがでてくんだぜー”みたいに。ぜんぜん間延びしてからさ、ポンってキャラクターなんかだされても、どうするんだよ、今ごろだして、ってかんじだよね。
桑原 そのうえキャラクターも小出しにしてきたりして(笑)。それに、たとえばどういう攻撃をしてきてとか、そういうのぜんぜんわかんないですよね。
平林 わかんないですよね。
桑原 名前だけ。で、キャプションがさ、“スライムキングだ、スライムの王様だぜ!”(一同爆笑)
浜村 それぐらいしか書けないんだよね。
木村 それは僕も同じ。今は他誌と同じ条件でやらせてくださいって言ってる。難しいんですよ“ドラクエIV情報局”は。結局ね、いくら少年ジャンプだといっても手元にある情報は同じなんですよ。1ヵ月の初めに出てくる芸魔団の情報と、そのあと4週間書き続ける僕の情報と。
桑原 第一報のときって資料なにもなかったですよね。
浜村 なかったですね。
桑原 ジャンプ見て書いてくれって言われたもん。
浜村 で、笑えるのが広告の方が詳しい。
木村 それがいちばんヘンですよね。
松本 あの広告はうちが作ってたんだけど、あれだってけっこうチェック受けたんだよね。だから記事の方はどうしようかなーって思ってて、アタマ痛かったわけ。でもさ、“エニックスから情報が出るんだから!”って思ってたら、ほんとに広告より情報少ない。どうやって原稿書こうかって、僕ら悩んじゃったもん(笑)。


スーパーファミコンはどうですか?

松本 僕はスーパーファミコンっていうのは、そんなにいかないと思いますよ。やっぱり今後の利益とか考えて作るわけですよね、作る側も。ファミコンはすでに1400万台ほど出てる。ファミコンのみがハードの限界を超えたソフトを作っているわけですよね。そういうことってファミコン以外には起こってないんですよ。
平林 スーパーファミコンにファミコン以上のことは期待していないってこと?
松本 それだったらファミコンにもうちょっといいものが出てくれたほうがいい。ハードがいくらバカでも、それを超える何かがそんなに遠くない将来、また現れて来るんじゃないかって気がする。
浜村 でもメーカーはこれ以上作りようがない。
桑原 たぶん新しく別のハードを買う人ってほとんどいないんじゃないかって思う。だいたい買い換えってかんじで。
松本 安定株だよね。任天堂って。
浜村 でも、やっぱりハードは頭打ちって気がしませんか? ファミコンの限界を超えるソフトが出過ぎて、これ以上超えるものは出てこないんじゃないかと思うんです。となると何か新しいメディアが絶対必要になる。
木村 この新しいメディアっていうのが……、スーパーファミコンってすごく時期が悪かったと思うんだけど、結局PCエンジンでもなかったわけだし、セガなんかも30万台くらいで止まっちゃった。でもね、そこまで来ちゃえるような状況を、どうしてファミコンが許しちゃったのかと思うわけ。やっぱりハードは席巻しなくちゃいけない。1000万のハード人口がいるんなら、800万どこかがとらないとだめだと思う。それが今だったら下手すると300万で終わっちゃう。300も行かないだろうけどね。そういう状況だとマズいなあ、と。どこかが席巻してほしいんだよね。で、とりあえずいちばん簡単なのが、たぶんスーパーファミコンだってのは思うんだよね。

松本 今っていうのは過渡期で、金が儲かるからって、よくわからないやつらがゲーム作りにきてるんですよ。
浜村 これまでと違ったものを! っていって出してるRPGって、ほとんど失敗してますよね。
松本 基本がわかってないやつらが作っているから。『ドラクエ』くらいしかRPG知らないやつらが、『ドラクエ』でやってないことやろう、ってなるわけ。でもね、『ドラクエ』でやってないことのほとんどは、過去に他の人が考えて失敗したことなんだよね。そこに気づかない。だから、もうちょっと考えてくれる人たちが出てきてくれて、しっかりプロデュースしてくれる人たちが出てきた段階で、新しいシステムとか、新しいものが出てくると思う。極端な話、堀井さんもこの『ドラクエ』シリーズが終わったら、プロデュースする思考に入ってくると思う。そういう人たちが、そこらへんの意気込みだけでゲームを作ってるやつらをきちんとそろえて、ひとつのスジを通してくれるような、そんな時代がくるときが、イコール、ファミコンの浮上のときだろうし、3年後だったら、それは可能だと思う。
木村 『ドラクエ』の成功っていうのが、堀井さんのゲームプロデュース能力に、まわりが期待していく形の成功と思ってくれればいいんだよね。ああいうゲーム作れば売れるんだ、みたいに簡単に思っちゃうと、ちょっとね。『ドラクエI』のときは鳥山明っていうキャラクターデザイナーがいいんだっていうんで、各社、キャラクターデザインをできるやつを探しまわったりしてね。そうじゃなくって堀井さんの能力があのゲーム作ってるんだって、最近やっとわかってきたみたい。
渡辺 それにしても作家が出てきませんよね、ゲームの世界って。
浜村 ホントにいいゲームを作った場合でも、「これは誰が作ったか」ってわかんないようにしてる。
平林 そうですよね。
浜村 だから業界全体の“ひきぬく!”っていうシステムが、けっこう問題になってくるよね。いいものを作った人たちが「自分はこんなにいいものを作れるんだ」って集まる場ができていない。
渡辺 それを、たとえばファミコン雑誌でやってくとしたら、1,2年はすっごい苦労するよね。
平林 でも、『TVぴあ』はやってるんだよね。ゲームガイドのところで。映画の紹介と同じようにスタッフとかやってる。
松本 雑誌は変えなきゃいけないところに来てるよね。
浜村 ええ、そうですね。本当にそう思います。

(1989年3月1日、新宿にて)






■広告


FMタウンズ




北斗の拳3




じゃじゃ丸忍法帳


[※矢印で示した所に、背景とちょっとだけ違う階調でなんかメッセージが書いてある、というジャレコ流ユーモア広告]


虹のシルクロード





■インフォメーション


アスレチックパズル“姫路黄金伝説”開催
堀井雄二のロールプレイングゲームが発売された。といっても、これはテレビゲームの話ではないのだ。姫路セントラルパークの中に新しくできたアスレチックパズル“姫路黄金伝説”がそれ。園内に作られたある世界の中で、実際に体を使ってロールプレイングしちゃおうという立体ゲームなのだ。


制作費10億円という、大がかりなゲームだ。開催期間は、3月21日から5月7日まで。


3月12日、19日、24日と3週連続! 次々とデビューする“多摩テック”のカート
昭和36年開園、以来モータースポーツをメインとして人気がある“多摩テック”に新しいモータースポーツが登場したのだ。それも1種類だけじゃなく、3種類も。こいつはすごいぜ。


今までのゴーカートにプラスアルファを加えて、さ、どれに乗ろうかな?

[※多摩テックは今年(2009年)9月いっぱいをもって閉園]



[※次のエントリーに続きます]

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