スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

5年ぶりの再会 堀井雄二×坂口博信 | '00年11月10日号・中編






■ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 夢の共演

5年ぶりの再会 堀井雄二×坂口博信 夢の対談

2000年は『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』という2大RPGの最新作が発売された記念すべき年。発売を終えた堀井氏と坂口氏がそれぞれの想いを熱く語る!(聞き手:本誌編集長 浜村通信)

―― "堀井節" って『ドラクエ』を評するときにみんな言いますね。堀井さんだからできるセリフや仕掛けがいっぱいあって。
堀井 さすがにね、今回はあまりに膨大な量だったんでシナリオスタッフを増員しました。ひとりじゃとても書ききれないから。
―― "堀井節" って言われるのはお嫌いですか?
堀井 あんまりねぇ(笑)。
坂口 乗らない顔してる(笑)。
堀井 自分では堀井節って意識したことないんだよ。おもしろく遊べればいいの。
――ものすごく暗い話の中にも笑いがあったりするじゃないですか。
堀井 あれはもう、好みだよね。自分がそういうの好きだから。

――今回、最初2時間ぐらい戦闘なかったりするじゃないですか。あれは意外でした。
坂口 うん、あれね。
堀井 ……けっこう不評でね。
一同 (爆笑)
坂口 不評なんだ(笑)。子供時代に戻った気になりましたけどね。大人たちは何かやってて、子供たちは勝手に何かやってるっていう。
堀井 あれは賛否両論でね(笑)。自分で遊ぼうっていう人にはおもしろいんだけど、RPGをずっとやっててRPGに疲れてる人は、かったるいって思っちゃうみたいね。能動的に楽しもうとしないとツラいみたい。
坂口 なるほどね。手順だと思っちゃうとね。
堀井 最近、みんな疲れてると思うんだよ、RPGをやるのに。
――今回は『FF』のあとだし(笑)。
堀井 そう(笑)。だから、そういう人のために楽にするか、RPGの初心に返って、「これだ!」って思ってるのにするか迷ったんだけど、後者を選んだわけ。
――初心に返るっていうのは?
堀井 要するにね、RPG自体はどんなものだったかとか、育てることとはどんなものだったかとか。遊ばしてあげるって感じじゃなくて、遊んでくださいよって感じかなぁ。

――坂口さんは、以前ウチの雑誌で、「『ドラクエ』で目を覚まされて『FF』を作った」って、おっしゃってましたけど、やはり『ドラクエVII』は意識しました?
坂口 お互い、それぞれのソフトの情報交換みたいなことはやってましたよ(笑)。やはり、まったく同じ時期に出してもしょうがないんで、お互いどんな進行状況か教え合いましょう、みたいなことはやってました。
――まったく同じ時期っていうのは考えられませんよね、やっぱり。
坂口 『ドラゴンクエストVII』の発売が延びたときは、正直喜びましたね(笑)。やっぱり時間があるほど作り込めますんで。
――ネタがかぶるのは作り手として嫌だろうし、こんどのはどうなるんだろうって、意識した部分ってありますか?
堀井 まえは意識してたけど、最近は逆に意識しなくなった。『ドラクエV』くらいまでは意識してた。最近はもう、方向性が違うのかなって。お互い目指してるものが違うんで意識しなくなったね。
坂口 そういうところありますよね。僕もそうです。
堀井 『FF』は『FF』の文法があるし、『ドラクエ』は『ドラクエ』の文法があるのね。だから、同じネタやっても文法が違うから、できるものは違うと思うんでね。

――くしくも、先ほど堀井さんが "初心" ってキーワードを出されて、『FFIX』もテーマは原点回帰。この時期に何故、そう思われるんでしょう?
堀井 何でしょうねえ。感覚ですよね。ゲームを子どもたちに戻してやろうって感じとか。
坂口 僕も自分の中で何かありましたね。『FF』が出て15年くらいですか。ゲームを作る環境も変わってきて、自分のなかでゲームの作り方っていうのも3転ぐらいしてて。3転ぐらいすると、2転まえのよかったところ悪かったところがよくも悪くも、世間的に話題になりますよね。僕らの周りでもそういう話題が出てきて、ちょっと昔に戻してみようかっていう気持ちになりましたね。作り方を戻すってわけじゃなく、『IX』の場合は世界観的にってことですけどね。
堀井 戻すっていうかね、ホント言うと、つぎの進化なんだよね。
坂口 そうですね。『IX』は新しい技術を使ってますので、ユーザーも新しいモノって受け止め方をしてもらえたかと思ってます。
堀井 ハードが進化して、いろんなことができるようになって、逆に言うとゲーム性自体を忘れてきちゃったケースが多いと思うんだよね。
坂口 ゲーム全般的な話をすると、3D化したら技術的にすごくハードルが高いんで、それだけに力を削がれちゃう。それが、ようやく慣れてきたんで、ゲーム性の部分を見つめ直すってことができるようになったんだと思いますよ。
堀井 進化プラスゲーム性を戻すってことで、つぎのステップに進んだんじゃないのかな。

――クリエイターとしてネットワークで何かしてみたいっていうのはありますか?
堀井 ありますよ。
――そうなるとつぎの『ドラクエ』はネットワークゲームになるんじゃないかとか思っちゃうわけなんですが……。
堀井 まあ、いろんなことできると思うんだよね。あとはインフラの問題だよね。何人ぐらい入れるのかっていう同時アクセスの問題とかね。割とシステムから入っていくんだよ、僕は。その中で、何ができるのかっていうのを考えていくんだよね。そのほうが考えやすいし実現性もあるし。
――今後はネットワークゲームが主流になっていくもんなんでしょうか?
坂口 そうはならないですよ。やっぱりオフラインで遊ぶ楽しさもありますからね。濃いものを作れば、それである数の人たちは認めてくれるじゃないですか。商売としての規模は小さいかもしれないけど、絶対に意義があって、やり続けるべきだと思うんです。その火は消したくないですよね。
堀井 両方ありきだよね。
坂口 それにオンラインっていうのは、ゲームの中でまたひとつジャンルが生まれたっていうよりは、根本的に別のお遊び、別のエンターテイメントジャンルくらい違うと思うんです。受ける楽しさも、やってることも。
――それはRPGがなかった時代にRPGがポンッと出てきたような?
坂口 ええ。RPGがない時代にアップルIIで『ウィザードリィ』が出た。あのときのハマりかたに、また15年ぶりに出会った感じがあって。いまのところまだ荒削りだしユーザーインターフェースなんてムチャクチャなんだけど、ハマっちゃうのは根源にあるものが新鮮だからでしょうね。
――PCで『ウィズ』しかない時代に、堀井さんがファミコンに『ドラクエ』というRPGの文法を持ってきた。それと同じようにネットワークゲームの文法を家庭用ゲーム機に持ってこれたら、楽しい世界が広がりますね。
坂口 ネットワークに対するいまの資本の集中力ってすごいじゃないですか。ゲームはそれを広めるキーじゃないかって思うんです。
――ITの延長線上の新しい総合エンターテイメントですよね。いまや3年後はどうなってるかわからないですよね。『ドラクエ』の3年後は?
堀井 3年後は『VIII』が出てるんじゃないかな(笑)。
エニックス広報 とっくに出てるって感じでお願いします(笑)。
坂口 自分でも思うよ。『VII』みたいに5年はないよなって(笑)。


COMMENT

Name
E-mail
URL
Comment
Pass  *
Secret? (管理者にだけ表示)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。